2021.09.26 |
今回は、タミヤ 1/18 スバル R-2 SS サンビームイエロー を紹介。 |
この状況は、EU が2000年代以降、目先の CO2排出量 を削減を優先して、排出権取引で 濡れ手に粟 の利益を享受しつつ、HC(炭化水素)、NOx(窒素酸化物)、PM(粒子状物質)といった 大気汚染 を引き起こす排気ガス中に含まれる有害物質からは目を背け、メーカーとサプライヤーぐるみで悪質なカルテルを結び、台上試験の時しかまともな排気ガス浄化性能が出ない "デフィートデバイス" を仕込んだ インチキ欠陥車 を 10年以上 にわたり、数千万台も売りまくり、欧州各地で深刻な大気汚染を引き起こしておきながら、その欠陥車を騙して売りつけたお膝元の欧州のユーザーには補償はおろか、満足な改修すら何ら行わずに逃げ回り、最後はアメリカに真相を暴露されて赤っ恥をかかされた上に、莫大な賠償金まで分捕られたので、今さら「やっぱり EV(電気自動車) が一番エコです」と、さらなるみっともない "おためごかし" に出ている現在の状況と少し似ている。 |
のっけから盛大に脱線してしまったが、K12型 スバルR-2 には、スバル360 の 60年後期型 から搭載された EK32型エンジン の 鋳鉄製シリンダー を アルミシリンダー に置き換え、 吸気側リードバルブ を採用して、放熱性 と 吸気充填効率 を向上させた EK33型 を搭載。 |
ボディカラーは、無論、最初から決まっていた。サンビームイエローだ。私の 世界一 のクルマ、スバル1300G スポーツセダン。1300Gスポーツ といえば サンビームイエロー、サンビームイエローといえば 1300Gスポーツ。スバリスト にとっては 常識 である。 |
で、キットではエンジンフードにシャープなモールドでエアアウトレットルーバーが刻まれている訳だが、本物の SS は、この部分が丸ごと切り抜かれた専用エンジンフードで、フード裏にはルーバーが切られた導風板があり、表にプラスチック製のカッコいいルーバーが付く構成になっている。 |
だから、SS専用のソレックスのサイドドラフトタイプの36PHHツインバレルキャブレターと菱形のセカンダリーエアクリーナーボックス、それに接続するプライマリーエアクリーナーボックスは、キットのエアクリーナーボックスの天地左右方向の寸法を約1o程度詰めて、表に入るプレスラインを作り直してやれば、ひとまず SS用エンジン になる。 |
上がシャシー裏の画像。エンジンアンダーカバーとリヤセミトレーリングアームの取り合い部分、つまり、モーターライズの際に、モーターを組み込むギヤボックスの後輪駆動用シャフトを避けるために切り欠かれた部分こそチマチマとプラ板で修正しているが、この実車のフロアパンの形状をディティールはもちろん、奥行きまで忠実に再現したその表情の豊かさを、まずはじっくりと見て、感じて欲しい。そして、静岡市の タミヤ本社 には、今なお、イエローに塗られた K12型 R-2 スーパーデラックス が大切に保存されている事実を知って欲しい。 |
さあ、インテリアに移ろう。インストルメントパネルも実車を忠実に再現している。 |
ちなみにキットのフロアマットのモールドは実車を反映していないので、実車のフロアを覆うダークブラウンの難燃ビニール製マットを近似色の0.3oシボ付きカッティングシートを丁寧に貼り込むことで再現。 |
今回の製作では、ドアヒンジとエンジンフードヒンジは新製している。 |
さて、エクステリアのディティールだが、ホイールキャップをどう作るのか興味がある方も多いだろう。なんといってもこのキットでリアリティを削ぐ最大のポイントであるにも関わらず、自作しようにも、球面に四つ葉の複雑なプレスラインを刻む必要があるからだ。 |
結局、あの スーパーカーブーム の時代、ランボルギーニ や フェラーリ、ポルシェ に逢うより R-2 SS に出逢うことの方が難しかったがゆえに、例のスーパーカー群より R-2 SS への強烈な憧れを抱いた私の "夢" が叶ったのは、2000年代に入ってからだった。 |